今月の予定 アナン
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「アナン」は聖徳寺が毎月作成している配布物の名前です。ネットではその一部を公開しています。

また、アナンとは、お釈迦様の10大弟子のお1人で、多聞第一
と言われ、お釈迦様の説法を一番よく聴かれた方です。

 



 

 

 今回も四法印(しほういん)の続きで、諸法無我です。四法印とは一切皆苦(いっさいかいく)、諸行無常(しょぎょうむじょう)、諸法無我(しょほうむが)、涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)の四つを指し、お釈迦様が説かれた教えの一つであり、世の中の姿を表しているものです。

 諸法無我という言葉は聞いたこともなければ意味も想像つかないという方もいらっしゃるとは思いますが、一言で言うと世の中はお互い様で成り立っているということです。

  難しく言うと、すべての物事は縁起による。つまり単独では起こらない。

  例えば、私という人間がここにいますが、私は何もなく急にここに生まれたのでしょうか。答えは「いいえ」です。私がここに生まれるには両親がいて、その両親にはまた両親がいる。そのまた両親と・・・考えてみますと、私一人から十代も先祖をたどると直系だけで二千人以上の血縁がいることになります。

  つまり、どんなことでもそのもととなる原因があり結果が生まれるということです。よくこれを因果と言います。私たちはついつい結果だけを見てしまいますが、その原因は多岐多様です。どんな些細なことでも他の何かに影響し合っているのです。

 先日お寺で樹齢六十年以上の一本の桜の木が枯れてしまい、やむなく切り倒すこととなりました。地上に出ている部分は普段見えているので大きさは分かっていましたが、想像をはるかに超えていたのは地下に伸びていた根でした。樹木の数倍はあろうかと思える長さの根が土の中に張り巡らされていたのです。

 私たちの人生も同じです。見えている部分はほんの一部。しかし目には見えない、想像もできないようなご縁やお陰様によって私たち一人一人の人生が成り立っています。

 人生を歩むうえでは良いこと、悪いこと、様々なことがありますが、そのどれか一つでも欠けていれば今の私はあり得ません。

 持ちつ持たれつが人生です。ありがとう。お互い様と言い合えるような人生を送りたいものです。